【第14回】大家さん必読 物件の勝ち組・負け組とは?
※西東京市の地域情報紙「タウン通信」で連載中の「地域づくりは住まいから~新しい不動産スタイル」からの転載記事です。この連載にはERA LIXIL不動産ショップ・三成産業が協力しています。
不動産からできるまちづくりを考えるシリーズ。今回は、高齢者の安心の住まいを考える。
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3月、4月は、不動産会社の繁忙期。例年、どの会社も、物件紹介や引っ越し調整に追われることになる。
ところが……。
「コロナ禍で2年が過ぎ、今年は明らかに状況が違います」
と語るのは、ひばりヶ丘駅そばの「ERA LIXIL不動産ショップ・三成産業」の清水二郎さんだ。
この流れは続く
「特に賃貸物件で、勝ち組・負け組がはっきりしてきました。
これまでは駅や沿線を決めて物件を探す方が主流でしたが、最近は、『××万円以上は絶対ダメ』『急行が停まらなくても構わない』など、条件の設定の仕方が変わってきています。
その結果、すぐに決まる物件と、空室が続く物件とにはっきりと分かれてしまっているのです」(清水さん)
空室があるなら…
具体的にどんな差が生じているのだろうか。詳しく聞くと、人気、不人気の理由が見えてきた。
人気物件の特徴としては、「駅から徒歩圏内」「清潔でプライバシーが確保できる居室」「10万円以下」などがある。
一方、不人気なのはその逆で、「家賃を安くすれば入居者が決まるというものではない」と清水さんは話す。
「今は学生もリモート授業が増えており、在宅の時間が長い。都心に近い物件を無理して借りるより、居心地の良い物件なら、3、4駅郊外でも構わない、という人が多いのです」
では、難しい条件の物件を所有している場合はどうすれば良いのだろうか。
清水さんは、「理想は物件のリフォーム。すぐには難しいなら、まずは礼金・敷金等を0円にするのが有効です」とアドバイスする。
ちなみに同社では、敷金・礼金・仲介手数料、賃貸総合保障保険、保証会社加入料、更新時の更新料、退去時のクリーニング費用が全て「0円」という「初期費用0(ゼロ)スタートパック」を用意し、好評を得ている。
春の空室で焦っている大家さんは、相談してみてはどうだろう?
(タウン通信 2022年3月16日発行号掲載記事から転載)