【第5回】注目の「シェアハウス」は 物件活用、町づくりに貢献する

※西東京市の地域情報紙「タウン通信」で連載中の「地域づくりは住まいから~新しい不動産スタイル」からの転載記事です。この連載にはERA LIXIL不動産ショップ・三成産業が協力しています。


不動産からのまちづくりを考えるこのシリーズ。今回は、シェアハウスへの改築を紹介する。

 

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人口減少社会で、物件によっては、入居者確保が難しくなっている。

 

そんななか、空室の目立つアパートや空き家を劇的に蘇らせる驚きの一手がある。シェアハウスだ。

 

賃料の安さやコミュニティを求める思いなどから、今、若者を中心にシェアハウスは人気となっている。

 

一方で、特殊な建築が必要なこともあり、その数はニーズを満たすほどは存在していない。

 

その実態を知るべく、ひばりヶ丘駅近くのシェアハウスを訪ねた。

(※下写真は、「ERA LIXIL不動産ショップ・三成産業」が管理するシェアハウスの共有スペース)

不揃いな個室が好評

ひばりヶ丘駅北口から徒歩約6分。住宅地の中にとけ込むその物件は、知らなければシェアハウスとは思えない。

元は築50年のアパート。大胆な増改築を行い、キッチンなどの共用部と、11室の個室を造った。

 

ユニークなのは、個室が、5.4畳から6.2畳と不揃いなところだ。

 

「従来の発想だと各部屋を同じ仕様・同じ賃料にしますが、あえて個性を持たせ、賃料もばらばらにしました。実は若者には『このほうが自分だけの部屋という感じがする』と好評なのです」

 

このシェアハウスを企画・管理する「ERA LIXIL不動産ショップ・三成産業」の清水二郎さんはそう話す。

 

むろん、個室を不揃いにした最大の理由は、リフォームの自由度を増すためだ。結果的に、リフォームしやすく、かつデザイン性が支持される好循環が生まれた。

(※下写真はシェアハウスのランドリー)

コミュニティを生む

物件活用の面だけでなく、実はシェアハウスには、地域活性化のメリットもある。シェアハウスで生まれたコミュニティが、地域に広く派生する傾向があるのだという。

 

前述の清水さんは「シェアハウスから目の前の物件に引っ越した人もいます。仲間のそばで暮らしたい、と。彼らが今後、一緒に子育てし、町を支えていくと思うと、地域の一人として心強いですね」と笑う。

 

実際、このシェアハウスからは、結婚したカップルも生まれている。

 

なお、シェアハウスへの増改築は物件の状況が重要なので、気軽に相談すると良いだろう。

(タウン通信・2021年6月16日発行号掲載記事から転載)