バリアフリー住宅
「ERA LIXIL 不動産ショップ・三成産業」では、アパート等のバリアフリー化に力を入れています。
東京都は現在、延べ面積2000㎡以上の共同住宅にバリアフリーを義務づけていますが、2000㎡以下や条例施行前の物件は、今なお、障壁の多い住まいとなっています。
一方で、高齢社会は進んでおり、団塊世代が後期高齢者となる2025年には、国民の4人に1人が高齢者となると推計されています。
バリアフリー物件はますます必要となるはずです。
そこで当社では、「ERA LIXIL」グループのノウハウと資材調達力を活用し、築20年を超えるアパートなどのバリアフリー化に積極的に取り組んでいます。
バリアフリーリフォームの実例紹介
古いアパートをバリアフリー化した具体例をご紹介しましょう。
西東京市住吉町にある木造アパートの事例です。
築40年の6室があるアパートで、老朽化という原因もあり、空室になりがちな物件でした。
入居者との公平性もあって家賃を下げるわけにもいかず、かといってこのまま募集をしても新たな入居者が来る見込みはほとんどありません。
そこで、空室のバリアフリー化を大家さんにご提案しました。
ただ、1つ問題がありました。
3部屋ある1階にはすべて入居者がおり、空室は2階に集中していたことです。
2階の部屋をバリアフリー化するには、階段をなんとかしなければなりません。しかし、それはあまりに多額の工事になります。
そこで、物件を管理する当社が直接1階の入居者と交渉し、家賃などは同じ条件のまま、2階の部屋に移っていただけるよう話を持ちかけました。
その際、移転先の2階の部屋は、クロスを換えるなどの基本的なリフォームを行います。この方からすれば、同じ場所、同じ家賃で、きれいな部屋に暮らせるようになるわけです。
そのような交渉が実り、1階で空室ができると、さっそく、「ERA LIXIL」グループの資材などを仕入れ、部屋を車いすで自在に移動できるバリアフリー住宅にリフォームしました。
キッチンは、車いす使用者の高さに合わせた専用タイプがあります。また、浴室も、車いすのまま使用できるタイプに換えました。トイレなどは言うまでもありません。さらに、玄関には、車いすに乗ったまま数十センチを昇降できる簡易エレベーターも設置しました。
車いすだけを前提とせず、重点カ所には手すりを設けるなどの工夫もしています。
このように居室をバリアフリーで快適にしたうえ、アパートの周囲にも車いすでも移動しやすいようにコンクリートのアプローチを設けました。
この改築の結果、空室がちだったこの物件には、あっという間に入居者が決まりました。

さらにこの件では、驚くトピックがあります。
後日知ったことですが、実は1階の別の入居者は、最近になって車いすを使用する生活になっていたとのこと。アパート周辺にアプローチができたことで、「外出がとても楽になった」とお喜びいただきました。
このように、今、バリアフリーのニーズは高まっています。
バリアフリー物件へのご入居を希望される方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。